アーたんとナギとマリアさんと。

ハヤテのかかわってくる3人のヒロイン。
ちょっと妄想を含めて考えてみます。


ハヤテに手を差し伸べるアーたん。
これと被るのはナギではなくてマリアさん、です。
ナギはハヤテに物理的に手を差し伸べたりすることはなかったはずです。
1巻1話2話でハヤテはマリアさんに自転車でひかれます。
その後、マリアさんはハヤテに手を差し伸べ、
会話の後マフラーをハヤテにかけてあげます。
ハヤテは根本的に「いい人」であるはずなのに、
誘拐を企てるまで精神が病んでました。
そんなハヤテは、ここでマリアさんの何気ない「優しさ」によって
精神的にマトモに戻れます。


で、過去編。
もちろん、ハヤテに手を差し伸べるのは「アーたん」です。
アーたんのマリアさんと異なる点は、マリアさん
ハヤテの精神状態を理解していなかったのに対し、
アーたんはいくらかは理解しています。
その上で、ハヤテに「優しく」接して、ハヤテを助けます。


戻って現代。
ナギはハヤテを執事にする、と言い出します。
その時のナギは「ハヤテは仕事が無い」ということが分かっています。
つまり、ある程度ハヤテの状況を理解しています。
その上で、ハヤテを執事にする、と言います。
これに反対するのはマリアさん。ほとんど見知らぬ人を「お付きの執事」にする、
と言い出したのだから当然と言えば当然でしょう。
でも、ナギに押し切られる形で執事になります。


結局のところ。
つまり、ナギとマリアさんは二人がかりでなければハヤテを救えなかった、んです。
ハヤテの精神状態がしっかりしていないと、誘拐されたナギを助けに行くことはなかったでしょうし。
マリアさんだけだったら、ハヤテは犯罪に手を染めることはないでしょうが、ヤクザにつかまってしまったと思います。
でも、アーたんはそれを一人でやってのけてしまう。
現代と過去の最大の違いはその辺にあるように思います。
過去編のメインヒロイン、アーたんはハヤテをたった一人きりで救うことができた。
現在のメインヒロインは、ハヤテを二人がかりで結果的に協力して救った。


最初の設定で、メインヒロインが一人でなくて二人であるのにはそういう意味もあるのかもしれません。