アーたんの居る世界。

まずは、179話よりアーたんとハヤテの会話のピックアップ。
アーたん
「それなりの事情がなければ・・・この庭で泣いたりしないでしょ?」
「あなただって分かっているのでしょ?
「わざわざココへ来たのは・・・あそこへ行くためではなかったの?」
「あなたまさか本当に何も知らずに・・・」
「(ハヤテがアーたんの住んでいる空中の庭城を知らないといった後、口元で笑いを浮かべながら)へえ・・・」


ハヤテ
「(その後城の中で)僕、家の近所にこんな大きなお城があるなんて全然知らなかったよ」
アーたん
「(上のセリフへの返答で)そりゃそうでしょうね。」


最後のページのアオリ
「大きな城の執事と主。そこは現実とは思えぬ世界で・・・


この会話でまず不自然なのは、
アーたんの態度が最初は知ってて当然という風なのに、
とりあげた最後のセリフでは「知らない」のを当然として扱っていること。
そして、アーたんの意味深な態度。
これらから考えられるのは、アオリにもあるように、アーたんのいる世界は現実ではないのではないかということ。
アーたんのいる場所、つまり「空中の王城」は「別世界」、または「夢の中の世界」なのでは無いでしょうか。


こういう風に考えると、色々意味が通る気がします。
アーたんの「それなりの事情がなければ・・・この庭で泣いたりしないでしょ?」というセリフ。
これは、ココはそれなりの事情をもった人ににしか入れない世界、ということ。
アーたんが178話でハヤテの状況をある程度理解して、助けれたのは、
「ココにいる」という時点でそういう状況が飲み込めてたから。
「あなただって分かっているのでしょ?」「あなたまさか本当に何も知らずに・・・」
という二つのセリフについても同じことが言えます。
「ここが、現実ではないどこかということが、わかっているでしょ?」
と言ってるのではないかなぁ、と。


ちなみにハヤテの「全然知らなかった」というセリフに同意したのは、
「僕の家の近所に」という一節があったから。
事実として「家の近所」じゃないのなら、当然です。


個人的には、「空中の庭城(ロイヤル・ガーデン)」は現実から逃げだしてきた人しか入れない世界だと思います。
ハヤテは父親が嫌で嫌でたまらなくて現実から逃げて来たのですから。


そして、ハヤテとアーたんが別れるシーンまで妄想してみるのならば、
それは「ハヤテ」が現実を選んでしまう、ということだと思います。
どうして戻るのかは分かりません。
最後まで真実を知らずに、現実に戻るのかもしれません。
兄の影響により戻るのかもしれません。


その辺はこれからの過去編に期待、です。