ハヤテのごとく!186話感想「すれちがい」


結局、過去編は謎が解決されて、また謎が生まれるといった展開でした。
186話に注目すると、やはり、アーたんの後ろのドクロ。
やはり、こいつはあの棺桶の中にいたやつなんでしょうか。
それだとアーたんに見えていないのが気になるところです。


でも、この話を読んだ上で最も気になるのはそんなことじゃなくて。


感じたことは、ハヤテの悲しみとアーたんの悲しみのすれ違い。


一生懸命、一生懸命、頑張ったハヤテに対して、
アーたんのした仕打ちは酷いものです。
たとえ、アーたんは真実を知っていたとしても。
新たなハヤテの決意を真っ向から否定して、
ハヤテの気持ちを踏みにじったのは確かなのですから。


もちろん、アーたんのしたことの酷さも分かっているんです。


それでも、それでも、アーたんの悲しみの方に
感情移入してしまうのは何故なんでしょう。
自分の性別の問題なのか、描かれ方の問題なのか、
読者はアーたんと同じくすべてを知ってるからなのか。
そんなことは知りません。
でも、アーたんの方がかわいそうに見えるんです。
「私・・・、こんな話がしたかった訳ではないの・・・」
から始まる独白はどうしようもなく悲しいです。
「私が守らなきゃ」という気持ちが暴走して、それが怒りと合わさってしまって。


生み出したのはどうしようもない、「別れ」という結末でした。


折角、自分の名前を呼んでくれる人が出来たのに。
それを失ってしまったアーたん。


弱かった自分を変えてくれた恩人だったのに。
それを失ってしまったハヤテ。


二人とも、お互いが好きだったのに。
一緒に居たかったのに。


二人の気持ちは、本当は一つだったハズなのに。
その気持ちに従って、行動していたはずなのに。


結局、二人は別れ別れで離れ離れ。